たまりば

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2016年07月25日

ロマンティック・ヘブン(スーザン・エリザベス・フェリップス



 “あなたがいたから”とはシリーズものらしいのですが、話のつながりは皆無です。“あなたがいたから”は3作目でこの“ロマンティック・ヘヴン”は2作目らしいですが、どちらから読んでも何の問題もありません。しいていうならば『あなたがいたから』の方にロマンティック・ヘヴンの主役2人の名前だけが登場していたくらいです。

 ヒロインのグレイシー・スノーはある映画配給会社の新米アシスタントです。それまでは老人ホームで働いていたためか、性格のためか、男経験皆無の30歳の女性です。そんな彼女のアシスタントとしての始めての仕事は映画に出場する事となった元アメリカンフットボールの選手ボビー・トム・デントンを期間までに映画撮影場所につれてくることです。契約をした彼が予定になっても到着しないからです。
 グレイシーが何とかボビーを映画撮影のロケ現場につれてきたときには予定の期間は過ぎていました。そのため、首になってしまったグレイシーをボビーは自分の秘書として雇うこととしました。
 何でも冗談にしてしまう上に、お人よしなプレイボーイに惚れてしまったグレイシーはボビー・トムから何も奪わない人間となることに決めました。でも、それは困難を極め・・・・。

 前に呼んだ『あなたがいたから』のキャルといい、このボビーといい、私にとって心の底から嫌いな男性像です。ボビーはいいかげんでうそつきで・・・・自分の事が好きだと告白してくる女性を慣れているからといいながら友人となることを望むようなおとこです。グレイシーは彼の何がいいのか・・・・。たしかにシリーズ内ではたまにああ、これはいいかもと思うようなこともありますが。
 それでも、一生懸命なグレイシーには思わずニッコリ笑顔に。
 ボビーは母親が男と付き合っているという話を聞くと、かんかんに怒ります。30歳をとうに過ぎている男が何でこんなにマザコンなのか。いいかげんにしろといいたくもなりますが。ただ、相手の男性はあまり評判の良い方ではありません。その男性はまるで態と悪く思われようとしているのではと思ってしまいます。その男性視点を見ていると・・・私的にはボビーより彼の方が好きですが。
 ボビーは全てを冗談で片付けてきた報いを受けることとなります。グレイシーは彼の告白を信じることが出来ませんでした。そのため拒絶したグレイシーにボビーはひどく荒れます。その時彼らのいた家は半壊だし、友人には大怪我を負わせるし・・・気がついたら刑務所の中。しかもボビーは酒の力で暴れたにも関わらず、その間の記憶はしっかりと持っているのです。
 それだけ暴れたボビーですが、町の人はやはり味方なのか。グレイシーを追いかけようとしたボビーの脱獄に力を貸しました。
 そこまであがいて手に入れたもの。このシリーズのその後で少しでも(名前だけでも)出てきてくれればと思っています。
 ヒーローの男は苦手ですが、ヒロインは好きですし、話の軸も面白いです。




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